農業共済新聞
2024.09.18 農業共済新聞(8月)を掲載しました
収入保険 私の選択/入院・手術後に安心を実感
徳島県鳴門市 宮浦正義さん
_鳴門市里浦町の海沿いの地域で作られるサツマイモ「なると金時」のブランド芋「里むすめ」を主に生産しています。祖父の代から続くサツマイモ農家で、大学卒業後に就農しました。両親と妻との家族経営ですが、収穫期には数人の従業員を雇っています。
_加入のきっかけは収入保険制度説明会への参加で、国からの手当ても厚く加入しやすい条件だと最初に感じました。さらにNOSAI職員から詳細な制度説明を受け、農業経営のさまざまな不安要素による減収も補償されることに魅力を感じ、加入を決めました。
_加入した年に、私が緊急入院と手術を2回することになってしまい、大変な年になりました。例年のような収入を確保することができず、収入保険に加入していたおかげで助かりました。体調が悪いなと感じたときは無理せずに思い切って病院に行こうと思えたことで、しっかりと治療に専念できました。
_家族も自分も年を重ねてきているので、病気などにより一人でも欠けたときに経営が成り立つのかと考えると、かなり不安になります。また、どうしても従業員が確保できない場合に、作業が遅れ、収益機会を逃す恐れもあるのではないかと思います。
_サツマイモは、土の上を見てもどんな芋ができているか分かりません。天候条件も良く順調な生育と思っていても、掘ってみると状態が悪いこともあります。就農して20年以上たちますが、収穫期まで出来具合が分からないのは今でも一番難しいと感じています。
_収入保険に加入していたことで、手術後に立て直す時間がつくれ、営農を続けていくための安心感が違いました。同じ生産部会の方にも、これからもっと収入保険の加入を勧めたいと思っています。