農業共済新聞(1月)を掲載しました

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〈特集〉私の登竜門

障がい者の就労支える
徳島県阿波市  宮田 大貴〈みやた・たいき〉さん(26)

「障がいのある弟と一緒に働く場所をつくりたい」という思いがきっかけで、父の地元の阿波市で2020年に農業を始めました。
考えに賛同してくれた大学時代の仲間3人と、農業知識ゼロの状態からスタートしたので、土地の整備やハウスの建設など挑戦続きの4年間でした。
イチゴ栽培の師匠や地域の方の支えがあったおかげで、ハウスイチゴをはじめ原木シイタケも拡大しました。
イチゴをメイン作物に選んだ理由は、作業の種類が多いからです。同じような障がいでも、十人十色の特性があります。作業の種類が多いからこそ、それぞれの特性に合った作業を見つけられるのではないかと考えました。
目標は、NPO法人の設立と、研修生の受け入れや研修が修了した後に従業員として雇用することです。老若男女、障がいの有無を問わず、集い楽しめる場所をつくり、働きに来るのが楽しみになるような環境を整えたいです。

「収穫期以外はキッチンカーで販売しています。イチゴのスイーツのほかにラーメンもあるので、甘みが苦手な方にも楽しんでもらいたいです」と宮田さん