農業共済新聞(11月)を掲載しました

農業共済新聞(11月)を掲載しました

加工用キャベツ契約栽培
大玉で安定経営目指す
徳島市 佐野友彦さん

_徳島市で野沢菜やカリフラワーなど多品目の露地野菜を栽培する佐野友彦さん(46)は、ブロッコリー200㌃を加工用キャベツの契約栽培200㌃へと中心作物の転換に取り組んでいる。
_ブロッコリーを栽培していた佐野さんは、黒すす病の頻発や全国的な生産量増加による価格低下を不安に感じていたとき、県内の業者から加工用作物の栽培を依頼された。キャベツは収量を上げるため、定植する株間を生食用より広い40㌢にして大玉の生産を図る。
_佐野さんは「加工用キャベツは契約単価での出荷なので、収量を確保すれば安定した収入が見込める。重量出荷だから選果の必要がないことにもメリットを感じた」と話す。
_2022年にJA徳島市の北井上カリフラワー部会を立ち上げ部会長を務める佐野さんは、中心作物のプラスアルファとして、カリフラワーの恒常的な出荷にも力を注ぐ。「その時々でいいと思うものを今後も柔軟に取り入れて、安定経営を目指したい」と意欲的だ。


キャベツは10㌃当たり8㌧の収穫量を見込む佐野さん