少しでも長く農業続けたい
▽いわしろ・よしまさ▽ハウスイチゴ6㌃、水稲35㌃
__母と2人で、イチゴ「さちのか」と水稲を栽培しています。生産のメインのイチゴ栽培は父の代に始めました。始めた当初は出荷先の確保や選定にとても苦労したようでした。
__私がイチゴ栽培を始めて16年目になりますが、父世代の方々のおかげで、今は全量をJAアグリあなんに出荷することができています。
__収入保険には、制度開始の年から加入しています。鷲敷苺部会の仲間と相談して、「今まではJAや市場のおかげで単価は安定していた。しかし、今後はどのような状況になるか分からない」という意見が多かったので加入を決めました。
__1年のうちでも単価の波があります。出荷が高単価のときに当たればいいですが、低単価のときに出荷が増え、その年の販売金額が下がる心配があります。
__私自身はそれに加え、栽培管理がうまくいかなかった場合に、収量が減り販売金額が下がることを懸念して加入を決意しました。単価の下落だけではなく収量減少にも対応できる総合的な補償に魅力を感じています。
__定植直後に苗の生育不良が原因で収量減となり、販売金額が減少した年がありました。保険金を請求してすぐ受けられたので、重油などの経費支払いの助けになりました。
__5年前、川の堤防工事でハウスの移設を余儀なくされたときは、もう辞めようかと考えました。しかし、現在の場所へ再建し、栽培を続ける決意をしたときの母の喜んだ顔を見ると、少しは親孝行できたかなとうれしく思っています。
__異常気象といわれて久しいですが、10月の高温や今までにない長雨に対応するのは容易ではありません。異常気象に対応するのは難しくても、今の規模を維持し、少しでも長く母と農業を続けられたらいいなと思っています。
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