季節の野菜と加工品提供
農園の一押しはニンニクオイル 神山町 加藤宏行さん
_「ここは神山町で日当たりが一番いい集落で、昔から陽の地と呼ばれていたそうです。阿波弁でお日様のことを『おひーさん』と呼ぶと知ったとき、音の響きのかわいさが気に入って農園の名前を決めました」と話すのは、おひーさんの農園チーノ代表の加藤宏行〈かとう・ひろゆき〉さん。
_同農園では、「無農薬炭素循環農法」でスダチやニンニクのほか、季節の野菜を約70㌃栽培する。旬のものを一番良い状態で提供したいと考え、農産物加工所「工房picocino」を今年開設した。
_特に力を入れているニンニクオイルは、農薬を使わず栽培したニンニクのチップスを、オーガニックオリーブオイルに漬け、香りとうま味が抜群な万能調味料で、同農園の一押し商品となっている。9年前に東京から移住してきた当初、農業の知識も経験もなく、試行錯誤の毎日だったという。その日々を踏まえ、「失敗があるから人は成長します。これからも自分たちがおいしいと思う商品で、買ってくれた人たちに喜んでもらいたいです」と話す。
▽問い合わせ先=おひーさんの農園チーノ(電話050・2024・3388)
写真説明=「ニンニクは国内だけではなく海外の品種も試作しています」と加藤さん