カリーノケール 液状堆肥が効果、バイヤーに好評

カリーノケール 液状堆肥が効果、バイヤーに好評

鳴門市 ㈱野本農園
_鳴門市大麻町の株式会社野本農園の代表・野本勝一〈のもと・かついち〉さんは、カリーノケール1.5㌶をメインにさまざまな野菜を栽培。カリーノケール栽培は野本農園の従業員5人に加え、県内の農家数人とグループで取り組んでいる。
_野本さんは4年ほど前から、廃棄されるワカメの刈り根を原料とした堆肥作りに着手。帯広畜産大学と北海道大学教授の協力で、液状堆肥「see+(シープラス)」が完成した。
_see+を使用して栽培したケールは、「阿波ケール」の名前で東京の百貨店や高級スーパーで販売。バイヤーからは「野本さんのケールは、ほかにはない野性味があって、露地栽培で鍛え上げられた見た目と大きさが良い」と評価され、規格は自由に任されているという。
_自社で栽培していない作物でのsee+の効果を、ほかの農家に試してもらった。野本さんは「ナスはつやがきれいに出て、しおれにくくなった。ジャガイモ『インカのめざめ』はいつもより大きなサイズが収穫できた。イチゴやアスパラは収穫量が増えたと、さまざまな声をいただきました。実際に使って効果を実感していただきたいです」と自信を見せる。

写真説明=カリーノケールを手に野本さん