リスクに備え営農に安心感
_妻(早苗さん)と従業員2人で菌床シイタケを栽培しています。後継者として就農したのではなく、まっさらの状態から設備をそろえ、新規就農して30年です。
_就農した最初の1、2年は売り上げがどんどん伸びて面白かったのですが、その後は安い輸入品がたくさん入ってきて、価格が一気に下がってしまいました。
_現在は落ち着いてきたものの、そういった経験から収入保険には開始当初から興味はありました。野菜価格安定制度の利用者が少人数で、抜けてしまうと維持が難しくなることもあり収入保険への加入は見合わせていたのですが、NOSAI職員が何度も足を運び親身に制度説明してくれたのが決め手で加入しました。
_収入保険加入後、酷暑による高温で菌床にカビが発生して廃棄せざるを得なくってしまった年がありました。作り直しをした上に、出荷できた分の単価が下がってしまい、思いもよらない減収減益になりました。NOSAI職員のサポートのもと被害申告をして、確定申告書を提出するとすぐに補てんしてくれたのでとても助かりました。
_新型コロナウイルスの影響は、目に見えて大きなものはありませんが、平均単価が全体的にじんわり低くなっていると感じます。外食需要が減った分、家庭でどれくらい消費されているのか不透明なので、不安がないとはいえません。このような状況でも、収入保険に加入していれば営農を続けることができるという安心感があります。
_就農当初を振り返り、収入保険が当時あったら、もっと思い切った設備投資をしていたのにと考えることもあります。安心感を持って営農できるので、知り合いの農家には加入を勧めています。
_今から就農する人や、規模拡大、新品目に挑戦する人には特にお勧めです。自分自身、いつ体を壊すか分かりません。そういった意味でも備えがあるというのは大きいと思います。まだまだ元気で頑張って、良いシイタケを作っていこうと思っています。
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