_「あわっちゃまめは、親しみやすい最高の名前だ」と話す徳島市国府町の前川久〈まえがわ・ひさし〉さん。会社勤めをしながら、家族で40年近くエダマメを生産してきた。退職後は生産面積を徐々に拡大し、現在は1㌶栽培する。
_前川さんはJA徳島市枝豆統一部会長を務める。同JAで以前から盛んに栽培していたエダマメ「湯あがり娘」は、産地のPRにはつながっていなかった。「産地として徳島県をもっとアピールしたい」という思いから、徳島県産のエダマメブランドを立ち上げようと4年ほど前からさまざまな品種を試した。
_品種ごとの播種・収穫期間を定め、土づくり・トンネル栽培での管理の注意点や病虫害対策などの栽培管理を厳格にして、品質向上に努めてきた。
_前川さんは「あわっちゃまめは今年から販売が開始され、茶豆の香ばしい香りが広がると好評だ。現在はJA徳島市の販売だが、県内全域で協力し栽培できれば出荷量や出荷時期が拡大し、市場の信頼とブランド力が高まるのではないか」と生産・販路拡大に意欲を見せる。
写真説明=「徳島県のエダマメブランドとして、あわっちゃまめを育てていきたい」と前川さん