__5月から10月まで、ホウレンソウをハウスで栽培する石井町の田幡裕さん。徳島県では、冬場の露地栽培が盛んだが、真逆の夏の暑い時期を狙ってホウレンソウを栽培するのは珍しい。
__田幡さんは「夏、店頭に並ぶホウレンソウは、どれも県外産ばかり。どうにか地元のものをと思い栽培し始めました。JAや種苗メーカーの協力のおかげで栽培方法を確立することができ、出荷までこぎつけることができました」と話す。
__ハウス全体に目が行き届くようにと、20㌃の圃場にハウス5棟を所有。安定した出荷量を確保するため、ハウスごとに品種や播種期をずらし、1週間に1棟ずつ収穫する日程を1シーズンに3ターンほど繰り返すという。
__「ホウレンソウは暑さに弱いので、水の管理に一番注意しています。ハウス内の温度や育ち具合、土の乾き具合を観察して水やりをしています」と田幡さん。自作した灌水施設をフル活用し、ハウス内での部分的な水やりにも取り組む。
__「品質を高めて、もっとおいしいホウレンソウを食べてもらいたいです。夏場の体力維持に、ホウレンソウは最高ですよ」と話してくれた。
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