優れた農産物 もっと売り込もう  商品開発に住民団体が一役

優れた農産物 もっと売り込もう  商品開発に住民団体が一役

徳島県阿波市「あわcolor」
_阿波市内外の若手生産者、後継者たちを中心に結成した住民団体「あわcolor(カラー)」では、同市の農産物の特色を生かした商品開発に取り組んでいる。代表の三木みずほさんは、結成のきっかけを「阿波市は地元の人が思っている以上に素晴らしい素材にあふれています。そのことをPRしたいけれど良い方法が分からないという話を聞いて、加工や販売についての経験を共有することで、お手伝いできるかもしれないと思ったからです」と話す。

_昨年8月の団体結成から7カ月、試作と改良を重ね、待望の商品第1弾が完成した。グルテンフリー、化学調味料無添加で食の安全性を重視した商品、アレルギーがある人でも安心して食べられる商品など、阿波市産の素材を使った加工品10品だ。メンバーの得意分野を生かした商品が形になったときの喜びはひとしおだった。
_地域ブランドとして発信していきたいという商品の数々は、毎月第2日曜日に開催する「つきいちマルシェ」「とくしまマルシェ」などのイベントに出品し、大好評だという。
_各イベントでの販売のほか、地域のサポートセンターを通じて実際に商品を手に取ることができるような機会も設けている。
_三木さんは「素材の良さは何よりの強み。阿波市には、香りや甘味に優れた果物、農薬使用を控え手塩に掛けた野菜など、まだまだたくさんのおいしいものがある」と話す。
_今後については「さまざまな認証を受けるなど、こだわりを持って事業に当たっている方も少なくない。同じ思いを持つ仲間のつながりが広がっていき、お互いの良さを伸ばしサポートしあえるような関係づくり、若手が活躍していける土台づくりの役に立っていけたらと思う」と三木さん。「それがさらに阿波市のPRにつながっていけば、もっとすてき。これからも永く続けていけるよう、あわcolorをみんなで大事に育てていきたい」と笑顔で話す。
_また、ホームページを整備するなどして「通信販売などの展開も視野に入れている」と意気込んでいる。

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写真説明上=イベントで出店するメンバーら。前列右から4人目が三木さん
写真説明下=あわcolorが開発した商品